ABOUT
独創的なアート作品を生み出し続ける障害者施設「やまなみ工房」。いま彼らの作品はアメリカやヨーロッパのアート市場を中心に世界的な注目を集めている。工房に通所するのは知的障害や精神疾患を持つアーティストたちだ。彼らは実名で登場し、その日常が包み隠さず描かれている。作品がいつ完成するのか、それは彼ら自身にもわからない。作品が誰にどう評価されるのか、彼らはまるで関心がない。ただ衝動のままに創作し続ける彼らの姿がそこにあるだけ。ひとつ事実として言えるのは、作品が彼らと他者との確かな結節点となっていることだ。
アウトサイダーアートに造詣の深いジャーナリストや美術関係者へのインタビュー、障害を持つアーティスト自らが語る「精神状態と創作の関係性」など、彼らの切実な表現欲求の根源を探るドキュメンタリー。
OPUS 1
EYE EYE NOSE MOUTH / 目 目 鼻 口
OPUS 2
INK MAN / 割り箸と墨 汁
OPUS 3
SHE LOVES HIM / 恋粘土
OPUS 4
HE LOVES THEM / 対話、ときには沈黙による
OPUS 5
ART >>> FASHION / アートからファッションへ
OPUS 6
ART > MEDICINE / アートは薬よりも効く
OPUS 7
VIBES / 音の振動、脳から指へ
OPUS 8
JIZO / LIBIDO / 地蔵とリビドー
OPUS 9
PORTRAIT / 若き芸術家たちの肖像
(2018年/62分/日本)
[監督]笠谷圭見 [撮影・編集]野田亮(apartment film)、TRUCK FILM DESIGN [アートディレクション]諏訪睦 [音楽]イガキアキコ
[プロデュース]やまなみ工房、PR-y [製作プロダクション]RISSI INC. [助成]日本財団
[出演]小出由紀子(アートディーラー)、エドワード M. ゴメズ(「RAW VISION」編集局長)、向井秀徳(ミュージシャン)、ほか